ケーキやクッキー、フィナンシェなど柑橘を使ったスイーツはいろいろありますが、最近とても気になるのがオランジェット。
オランジェットは、柑橘の輪切りや皮の砂糖漬けに、チョコレートをコーティングしたもので、今年のバレンタインでもデパ地下などでさまざまなオランジェットが販売されていました。
いろんな果実が楽しめる
「オランジェット・ファーム」のオランジェット
日本全国を巡り「にっぽんの果物」の魅力を引き出すという会社『日本果汁』さんがプロデュースするブランド「オランジェット・ファーム」。
そのオランジェット・ファームのオランジェットには、日本各地で作られたさまざまな柑橘が使われています。
全部で20種類あるオランジェットの中から、自分は「土佐文旦」「愛媛いよかん」「紀の川はっさく」「今治れもん」「和歌山バンレシア」の5種類を選びました。
食べくらべが楽しい、柑橘それぞれの味わい
並べてみましたが、輪切り以外はほぼ見た目が同じなので、外観では違いがわからないですね・・・
和歌山バレンシア以外すべて食べるのは果肉ではなく皮だけなのですが、やはりそれぞれの果実の特徴的な味わいを感じられるのがおもしろいです。
【和歌山バンレシア】5種類のうち、唯一輪切りの果実がこれ。果肉も一緒に食べられるせいか、味が濃くオレンジの甘みを感じます。
【愛媛いよかん】甘みと伊予柑ならではのさわやかな酸味が口の中に広がります。柑橘はすべてさわやかですが、伊予柑は特にやさしくすがすがしい味がします。
【土佐文旦】文旦はクセがないのが特徴かなと思うくらい、まったくクセがなく、あっさり上品な味わい。
【今治れもん】 お店の方が「いちばんレモンの個性を感じられますよ」とおすすめしてくれた通り、酸味とほどよい苦みでレモン感たっぷり。
【紀の川はっさく】はっさく独特の苦みにクーベルチョコの甘みが絶妙にマッチしていました。
柑橘ピールの和菓子バージョン
『仙太郎』伊予の蜜柑餅
こちらは柑橘ピールを使った和菓子。何を食べてもおいしい仙太郎さんがつくる、伊予柑のジャムを練りこんだというお餅で、とてもやわらかく、噛むと黒糖がほんのり香り、小さく刻んだ伊予柑ピールの存在感を感じます。その後で伊予柑のさわやかな風味が口の中に広がる上品な味わいのお餅でした。
洋菓子にも和菓子にも合う柑橘ピール
オランジェットに限らず、柑橘ピールはケーキや焼き菓子にもよく使われていて、主役にも脇役にもなれるうえ、和菓子にもマッチする万能のお菓子。
また捨てられてしまうことの多い柑橘の皮を使うところも、フードロスを減らすことができて、今の時代にぴったり。
何より本当においしいので食べなきゃ損ですね。自分もこれから春本番にかけて出回る柑橘の皮を使って、柑橘ピール&オランジェット作りを楽しみたいと思います。